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クルテヴァおばさんのマカロン

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       シルバーグレーの髪にグレーの瞳のクルテヴァおばさんに
       家族でディナーに招待され、帰りにいただいたお土産のマカロン
       ・・・を思い出し思い出し作りました。
       子供の頃のずっと前のことですが、私がお菓子作りに目覚めたのは
       このときのような気がします。
       カリカリなのに口の中でとける感覚が忘れられずに、
       いろいろな本を見て作ったのですが、なかなか思ったものが出来ず
       マカロンブームのおかげでより近い味に出来たような気がします。



クルテヴァおばさんとは・・・
子供だったので、どのような関係の人だったのか分からないのですが・・・
上品な方で、白いキッチンで手際よく料理を作っていて、
その姿を見てかっこいい・・・と好きになってしまったようです。

さて場所はブルガリアです。
アンデルセン物語やグリム童話の好きだった子供だったので、
初めてブルガリアに行ったときは、物語の中に入ってしまったような感覚がありました。
建物も道もすべて石作り。大理石をふんだんに使った天井の高い建物。
ぶどう棚の下で、生のヴァイオリンの演奏を聴きながらいただく食事。
どれもが新鮮で思いっきり吸収してしまいました。

子供ながらにも、ウィーンやパリのような華やかさはないなと、思いましたが、
(華やかさの基準はたぶんお菓子屋さんのショーウィンドー!)
今年ブルガリアもEU加盟国になり、変化するのでしょうか?
ヨーロッパのすごいところは、陸が続いていて国境線も目に見えないのに
それぞれの国の文化の特色があり、誇りに思って大事にしているところ!

マカロンだってカトリーヌ・ド・メディチが嫁入りする時に持っていったお菓子が、
イタリアではなくフランス風になっている。
特色があるからこそなせる業。

ブルガリアではアメリカンスクールに通っていました。
生徒はアメリカ、イギリス、ノルウェー、フィンランド、ドイツ、イラク、・・・さまざまな国。
チャパティやフランスパンの作り方も教えてもらいました。
家に帰って「フランスパンって小麦粉と水と塩で出来るんだって!」と早速作って・・・
焼き上がりはまさしくフランスパン・・・でも切れない、折れないなんだかものすごい硬い
フランスパンが出来たのでした。
今思えば大事なことを忘れているし、家にあったとは到底思えないし、きっとイースト
入れなかったのでしょうね!

大きな樹の横に伸びている幹に座って、木漏れ日の下、ニワトリやうさぎが走り回っている
のをボーっと見ている子供時代。
今も昔も好きなものは変わらないな・・・。
by muumimamman | 2007-02-17 23:40 | 手作り菓子
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